映画ちょー初心者がひたすら感想を書くブログ

今までの人生で、映画はあまり見て来なかったアラフォー女子が、映画出演をかけて、まずは映画を見ようと取り組んでいるブログです。

「シコふんじゃった。」感想

周防正行監督の「シコふんじゃった。

観ましたー!


周防監督のshall we dance?がとっても良かったので、違う作品も見てみました😉

 

shall we dance?とメインキャストがけっこう被っていて、映画初心者の私には、あーこの人も、この人も一緒だーって、なんだか嬉しくなって、入り込みやすかったです💕

 

ストーリー的には、すごくシンプルでわかりやすくて、とっても平和な話だけど、最後まで目が離せず、あっという間に終わりました。

 

親のコネで就職が決まっていて、ピアスを付けたり、チャラチャラしている、まだまだ世間の厳しさを知らない大学4年生の山本秋平が、単位のために、背部寸前の相撲部部員として、大会に出ることになって、そのまま負けず嫌いの性格のために、相撲を頑張ることになった話で、けっこう少年ジャンプとかによくありそうな流れでしたが、シンプルでわかりやすいことで、逆に飽きずにすんなりとストーリーに入り込めました。

 

仲間を増やして、競合校に馬鹿にされながらも、3部リーグで優勝して、2部リーグに勝ち上がるという、王道のサクセスストーリー。
先が読めるにも関わらず、どんどん気持ちが熱くなるのは、面白い現象だなと思いました。
平凡な人生から、階段を上がって成長し、ハッピーエンドになるというシンデラレストーリーは、結局は人の心を掴むのだと思いました😌

 

最後は主人公が相撲を通して真剣に努力することを学び、親のコネではなく、自分の足で進むことを決意して、留年して、相撲部もう一年やるということになって、とてもスッキリ爽快な気分になりました✨

 

あと、役者さんそれぞれに対しての感想は、まずは本木雅弘さんの演技が自然でめちゃくちゃ上手かったです。
チャラい大学生が、泥臭い熱い相撲人間に変貌する姿が見事に演じ切れていて、カッコ良いだけじゃなくて、人間臭さがしっかり出てたので、すごく好きになりました❤️

 

竹中直人さん演じる青木役も、いじらしくてたまらない気持ちになりました。
本番はいつも下痢をしてしまって、精神的に弱くて、不器用で、それでも相撲への想いは熱くて、努力家な姿がとても健気でかわいくて、映画が始まってすぐに心を鷲掴みにされました。
良い役者さんっていうのは、こうやって一瞬で人の心を揺さぶる人のことなんだろうなと思いました。

 

田口浩正さん演じるデブの田中君の純粋さも心洗われる思いになりました。

人の良さが滲み出てます。
今まで人に相手にされない人生が、相撲によって激変して、最後は相撲部屋にまで入っちゃうっていうのも感動でした。

 

スマイリーは、もうあるあるの外国人キャラで、頑なにパンツを脱がなかったのに、最後は脱ぐことになって、大和魂が通じたと思えて感動でした。
脱ぐのはなんとなくわかってたけど、やっぱり感動しちゃいました。

 

弟の春雄は、めちゃくちゃ棒読みで演技は下手なのに、敢えてこの演技にしてるのかな?と思える演出でした。

 

また、それぞれが相撲を取っているときの、耐えろとか押せとか汗を流して我慢している姿が心に突き刺さってきて、セリフがなくても、見ている人の感情を動かせるのはすごいなと思いました。

 

また、改めて日本の文化、日本人の精神は素晴らしいなとも思いました🇯🇵

 

元々神道だった日本人は、仏教もキリスト教も、全てを受け入れる民族で、そのことをスマイリーは本質を理解してないと言っていたけど、実はそれはもっと奥深い意味があって、森羅万象全てに神を感じることの出来る、八百万(やおよろず)の神の精神で、日本人は二元論的な戦いではなく、全てを受け入れる精神なんだろうなと思いました。
この想いは、世界をも救うんじゃないかと、日本の壮大さも感じました。

 

結論、周防監督好きです。

また違う作品も見たいと思います。

 

今日もありがとうございました😊

 

ミルミル

 

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