「ラヂオの時間」感想
ラジオドラマ生放送中のスタジオで巻き起こるヒッチャカメッチャカな騒動のお話。
もうすぐ生放送が始まるラジオドラマのリハーサルのシーンからスタートする。
ラジオドラマって、あまり馴染みがないけど、一昔前はこんな感じだったのかなぁと、昭和の匂いを感じました😌
主婦・鈴木みやこが初めて書いた脚本が採用され、スタジオから無事成功を祈るも、本番直前、主演女優が自分の役名が気に入らないと文句を言い出し、急遽脚本に変更が加えられることになる。
一つ変えると他も変えなくてはならず、辻褄を合わせるために、どんどん脚本が変わってしまう。
熱海を舞台にしたメロドラマが、アメリカを舞台にした宇宙規模まで展開する壮大なドラマになってしまったのは、笑えました🤣
シカゴには海がないとか、スポンサーの航空会社怒らせるとか、トラブル回避にドキドキハラハラしました。
役者の上下関係、スポンサーとの関係、プロデューサーの損得で動く姿、スタッフの職人技など、これぞ芸能界の縮図なんだろうなと感じました。
キャスト1人1人のキャラが確立されているのも、素晴らしかったです。
ディレクター役の唐沢寿明さんが、ただただカッコよかった♡
やる気がないけど、結局作品作りが大好きな芯がある姿が見事に演じられてました。
脚本家役鈴木京香さんとその旦那役の近藤芳正さんのダサさが、何とも言えず絶妙な存在感でした。
演技で素人っぽさを出せるって、単純にすごいです。
西村雅彦さん演じるプロデューサーは、とにかくコロコロその場に合わせて態度が変わって、業界人って感じでした。演技うまいなぁとしみじみ。
伝説の音効で、守衛役の藤村俊二さんも良い味出してたなー
色んなもので音を作るという職人技、しびれました!
出演者全員とにかく味が出てて、本当に素晴らしくて、感想書ききれないですが、私もこれだけ味の出せる役者になろうと思いました!
今日もありがとうございました😊
ミルミル
「隠し砦の三悪人」感想
この作品を見たJ・ルーカスが、太平と又七の凸凹コンビをヒントに、スターウォーズでC3POとR2D2の凸凹コンビとして取り入れたということですが、この2人のダメダメっぷりが、物語の要になっている作品でした!
戦国時代、戦に負けた秋月のお姫様を同盟国まで送り届けて、御国復刻を目指す物語。
ストーリー的にはとっても面白かったです✨
ただ、あまり腹に落ちていないのが、カムフラージュとは言え、姫を助ける為に事情も知らない貧しいおバカな百姓の太平と又七を同行させたこと。
この二人じゃなければ、もっとスムーズに行くのに!!
って、イライラしっぱなしでした。
品がなくて、お金にがめつくて、雪姫のこともいやらしい目で見るし、私はすごく嫌でした。
この二人のことは、なんだかんだで憎めないという感想が多い中、私は憎むまではいかないけど、好感が持てませんでしたー💦
隠し砦を出る時に、老将と老女の他に、若い秋月の郎党が2人いたのだから、忠誠心のあるその二人をお供にすれば良かったのでは?と思ってしまいました。
でも、品があると、敵にバレてしまうんですかね。
というか、すんなり上手くいったら、そもそも映画にならないですね(^_^;)
そして、技術的なことを言うと、やはり白黒映画は見辛いです。
特に音声が聞きにくかった。
大事なセリフも聞き取れないので、何度も止めて、詳細のあらすじを確認しながらの鑑賞になってしまいました。
今後白黒映画を観るときは、字幕を付けようと心に誓いました。
あとは、一つ一つのシーンが長くて、もう少しテンポ良く進んでくれたら良かったなぁと思いました。
崖を上るシーンがひたすら多かったです💦
雪姫は棒読みだけど、雰囲気は抜群で、女優は演技力だけじゃないのだと学びました。
また、三船敏郎は、七人の侍では危なっかしいちょっとおバカな役だったけど、この作品では貫禄ある侍役で、こんなにも演じ分けられるのはただただすごいと思いました。
現代のテンポ感とカラーで、撮影技術も向上した形でこの映画を撮り直したものを見てみたいなと思っちゃいました。
と思ったら、松本潤さん主演で現代版あるんですね。
とは言え、感想見ると全くの別物みたいですが。
また折を見て、そちらも鑑賞してみようかと思いました。
今日もありがとうございました😊
ミルミル
「シコふんじゃった。」感想
観ましたー!
周防監督のshall we dance?がとっても良かったので、違う作品も見てみました😉
shall we dance?とメインキャストがけっこう被っていて、映画初心者の私には、あーこの人も、この人も一緒だーって、なんだか嬉しくなって、入り込みやすかったです💕
ストーリー的には、すごくシンプルでわかりやすくて、とっても平和な話だけど、最後まで目が離せず、あっという間に終わりました。
親のコネで就職が決まっていて、ピアスを付けたり、チャラチャラしている、まだまだ世間の厳しさを知らない大学4年生の山本秋平が、単位のために、背部寸前の相撲部部員として、大会に出ることになって、そのまま負けず嫌いの性格のために、相撲を頑張ることになった話で、けっこう少年ジャンプとかによくありそうな流れでしたが、シンプルでわかりやすいことで、逆に飽きずにすんなりとストーリーに入り込めました。
仲間を増やして、競合校に馬鹿にされながらも、3部リーグで優勝して、2部リーグに勝ち上がるという、王道のサクセスストーリー。
先が読めるにも関わらず、どんどん気持ちが熱くなるのは、面白い現象だなと思いました。
平凡な人生から、階段を上がって成長し、ハッピーエンドになるというシンデラレストーリーは、結局は人の心を掴むのだと思いました😌
最後は主人公が相撲を通して真剣に努力することを学び、親のコネではなく、自分の足で進むことを決意して、留年して、相撲部もう一年やるということになって、とてもスッキリ爽快な気分になりました✨
あと、役者さんそれぞれに対しての感想は、まずは本木雅弘さんの演技が自然でめちゃくちゃ上手かったです。
チャラい大学生が、泥臭い熱い相撲人間に変貌する姿が見事に演じ切れていて、カッコ良いだけじゃなくて、人間臭さがしっかり出てたので、すごく好きになりました❤️
竹中直人さん演じる青木役も、いじらしくてたまらない気持ちになりました。
本番はいつも下痢をしてしまって、精神的に弱くて、不器用で、それでも相撲への想いは熱くて、努力家な姿がとても健気でかわいくて、映画が始まってすぐに心を鷲掴みにされました。
良い役者さんっていうのは、こうやって一瞬で人の心を揺さぶる人のことなんだろうなと思いました。
田口浩正さん演じるデブの田中君の純粋さも心洗われる思いになりました。
人の良さが滲み出てます。
今まで人に相手にされない人生が、相撲によって激変して、最後は相撲部屋にまで入っちゃうっていうのも感動でした。
スマイリーは、もうあるあるの外国人キャラで、頑なにパンツを脱がなかったのに、最後は脱ぐことになって、大和魂が通じたと思えて感動でした。
脱ぐのはなんとなくわかってたけど、やっぱり感動しちゃいました。
弟の春雄は、めちゃくちゃ棒読みで演技は下手なのに、敢えてこの演技にしてるのかな?と思える演出でした。
また、それぞれが相撲を取っているときの、耐えろとか押せとか汗を流して我慢している姿が心に突き刺さってきて、セリフがなくても、見ている人の感情を動かせるのはすごいなと思いました。
また、改めて日本の文化、日本人の精神は素晴らしいなとも思いました🇯🇵
元々神道だった日本人は、仏教もキリスト教も、全てを受け入れる民族で、そのことをスマイリーは本質を理解してないと言っていたけど、実はそれはもっと奥深い意味があって、森羅万象全てに神を感じることの出来る、八百万(やおよろず)の神の精神で、日本人は二元論的な戦いではなく、全てを受け入れる精神なんだろうなと思いました。
この想いは、世界をも救うんじゃないかと、日本の壮大さも感じました。
結論、周防監督好きです。
また違う作品も見たいと思います。
今日もありがとうございました😊
ミルミル
「浅草キッド」感想
観ました!
話題の映画で、かつ、私は劇団ひとりさん大好きで、お笑いも大好きなので、観てみましたー😆
結果、めちゃくちゃ面白かったです♪
私は劇団ひとりさんの出演しているゴッドタンという番組の大ファンで、劇団ひとりさんが本当にお笑いとお芝居を愛していて、新しいエンターテイメントの形に挑戦してきているのを見てきているので、ひとりさんの愛がたくさん込められている映画だと思いました。
まずキャスティングが素晴らし過ぎました✨
完璧だと思いました。
師匠役の大泉洋さんがもう本当に昭和の師匠しか見えないし、柳楽優弥さんがビートたけしに似てないのに、ビートたけしにしか見えなくなってました。
モノマネの域を超えた演技力なんだなと思いました。
ナイツ土屋さんの相方清役もまさに適役でした。
演技が初めてと聞いて驚きました😮
めっちゃ自然体で上手でした❗️
俳優さんが漫才とかコントをやると、演技だよなーって冷めた感じに思っちゃうんですが、この2人に関しては間合いも自然で、お笑いとしても楽しく見れました🤣
門脇麦さんの苦悩するストリッパー役もゾクゾクさせられ、鈴木保奈美さんの良い姉さん+苦労妻役も見事に演じられていて、全員がピッタリ過ぎて、気持ち良かったです。
みなさん、一流の役者さんで演技力も素晴らし過ぎました。
深見師匠の、
「笑われるんじゃねぇぞ、笑わせるんだ。」
というセリフがカッコ良くて痺れました。
客に媚びることなく崇高に芸人として生きる姿が描かれていて、あーいかにも昭和!って感じでした。
その筋を曲げられないのが裏目に出て、経営悪化で、奥さんも死んでしまって、どんどん弱って行く姿を演じるのもめちゃくちゃ上手くて、切なくなりました。
師匠を裏切って、フランス座を飛び出し、テレビ界で売れて行くタケシも、ずっと師匠の教えを忘れず、日本独特の愛ある師弟関係の映画でした。
タップダンスのシーンや、エンディングのファンタジックなシーンは、絵的に芸術的な感じでとても素敵でした。
見終わった後、ツービートのことや、深見師匠のことや、ビートたけしの経歴とか色々調べてしまって、めちゃくちゃ映画に影響受けていると思いました!
私も芸能のこと、更に本気で取り組んでいこうと刺激を受ける作品でした。
今日もありがとうございました😊
ミルミル
「七人の侍」感想
観ました!
名作と言われる意味がわかりました🤣
昭和の時代のエネルギーがそのまま込められている作品だなと思いました。
戦争を乗り越え、日本人として仲間と共に生きるという想いが、そのまま作品になっていると思いました。
男は男として、女は女として、老人、若者、子供、それぞれがそれぞれの役割を果たし、自分の強みを生かし、集合体になって生きる✨
これが人間として生きるということなのかと、スピリチュアルな意味合いでのメッセージを受け取ったような気持ちになりました。
そして、最近の作品と違うなと感じるのは、役者一人一人の魂が輝いている感じがするのです。
演技が上手いという言葉ではうまく当てはまらないのですけど、とにかく役者が生きてるんです。
現代人が忘れかけているものがこの映画にはある気がしました。
人間として目覚めていると言えばいいのか。
外れに住んでいる農民が、自分たちの家は自分たちで自衛すると戦列を離脱したことに対して、勘兵衛が「己れのことばかり考える奴は己をも滅ぼす奴だ。仲間を守ってこそ自分を守れるのだ」と一喝したシーンがありましたが、ここがまさに日本人の魂なんだろうなと思いました。
また、生娘が大人の女になった後のシーンが台詞はないのに、妙にゾクゾクしました。
妻を野武士に奪われた百姓が最後勝利して笑顔で歌う変化は、今回も負け戦、勝ったのは百姓というのが、なるほどそうだなと思もえました。
7人の侍もそれぞれ個性があって、本当に面白かったです。
もう少し見やすい動画だったらより良かったなとは思いますが、これも味なのかなとも思いました。
黒澤明監督、まさに日本の巨匠でしたー。
今日もありがとうございました😊
ミルミル
「幸せの黄色いハンカチ」感想
山田洋次監督の「幸せの黄色いハンカチ」
観ました!
名作と言われるものは、いつまでも名作なんだと思いました。
めちゃくちゃ昭和!!って感じでしたが、逆にそれがオシャレにも見えて来ました✨
年齢超えてからしか知らない俳優さん達が、若い頃はこんなんだったのか!という驚きもありました🤣
金八先生のイメージが強かったので、武田鉄矢さんの男男したキャラはなんとも言えない微妙な気持ちになりましたが、見ていくうちに、演技の上手さに取り込まれて、見終わる頃にはこっちのキャラが定着していました。
色んな役が出来てすごいと単純に思いました。
桃井かおりさんもSK2のイメージでしたが、若い頃はとっても可愛いんだと衝撃でした🥰
高倉健さんは、イメージのままでした。
高倉健さん演じる島優作は、いかにも日本男児という感じで、想いは熱く、一途で不器用で、見ているととてももどかしくて、もっと自由に生きるコツを教えてあげたいって思ってしまいました。
北海道で出会った3人の旅、ありそうで無さそうで、でもやっぱりありそうで、無さそうだなと思いました。(←結局どっちww)
偶然出会った3人が、それぞれ成長していく姿は、見応えがありました。
自分に価値を見出せず身を引くことが相手の幸せだと考える島優作。
失恋してチャラチャラしている武田鉄矢さん演じるハナダキンヤ。
同じく失恋して、男を信じられなくなって自暴自棄の桃井かおりさん演じるオガワアケミ。
最初は変な3人組って思いましたが、最後は運命の3人組だと思えました。
自分に価値を見出し、愛がずっとそこにあることを知った島優作。
島優作の一途さを通して、上辺のチャラさを手放し、真っ直ぐ女性と向き合うことを決めたハナダキンヤ。
島優作の奥さんの愛を見て、男性を信じることを決めたオガワアケミ。
それぞれの変化が、見た後ものすごく気持ち良くなりました。
黄色いハンカチを、何十枚も掲げて島優作を待つミツエの姿はけなげ過ぎて、泣けてきました。
愛は永遠なんだと思える素敵な映画でした。
昭和の暴力的なシーンだけはちょっと苦手でしたが、ほっこりハッピーエンドのストーリーはすごく好きでした。
とにかく名作でした!
今日もありがとうございました😊
ミルミル
「花とアリス」感想
再び岩井俊二監督の作品!
「花とアリス」
観ましたー!
可愛らしくて微笑ましくて、ほっこりする映画でした花🌸🌼
高校生のなんでも楽しかった時期が思い出されました🤣
仲良しの、アリスと花は、最初は似たような感じで見えてたんですけど、花のちょっとした嘘から、どんどん花がダサくみっともなく見えてきました。
たぶん可愛い子に好きな人を取られたという自分自身のトラウマと重なっているからだと思うのですが、花に対して、めちゃくちゃイライラしました😖
綺麗な顔をしているのに、なんだかブスに思えてきて。
人は紛い物として生きると、相手も自分も居心地悪いんだなと思いました。
そんなにわかりやすいコメディというわけではないですが、花が宮本先輩と泡のついたまま手で、手を繋ぐシーンで笑いが止まりませんでした。このシーンで花のイケテなさもより強調されたと思いました。
アリスのお父さんが大好きな想いは、心にズシリと伝わってきて泣けました🥲
お父さんの思い出を、嘘の彼氏だった頃の思い出として話していて、切なくなりました。
泣き出すシーンは、ヨシヨシしたくなりました。
蒼井優さんの真っ直ぐで純粋なエネルギーはとても気持ち良かったです。
良い女優さんだなぁとしみじみ感じました。
恋の行方は明確にはわからなかったけど、どんな結果になっても、みんは幸せなんだろうなと思えて、見終わった後、なんだかほっこり、幸せな気持ちになりました。
私、岩井俊二監督の作品好きみたいです。
今日もありがとうございましたー!
ミルミル