「よこがお」感想
再び、深田晃司監督の作品!
「よこがお」
を観ましたー!
悲し過ぎて、感想をまとめるのに苦労しました。
胸が痛過ぎました😢
淵に立つと同じキャストさんで、今回は筒井真理子さん主演。
深田監督✖️筒井真理子さんは、とても相性が良いんだろうなと思いました。
感想としては、ただただ辛い!という想いです😭
理不尽な状況に追い詰められ、それでもなんとか生きゆく市子を応援したい気持ちはあるものの、あそこまで追い詰められる前に、修正ポイントはいくつかあったのでは?と思ってしまいました。
私のことではないのに、ずっと後悔の念があって、立ち直るのに時間がかかりました💦
ただ、整理してみると、この映画からは色々と教訓が得られます。
◆身を犠牲にしてまで、貢献しようとしないこと。
実日子に勉強を教えるのは、ボランティアっぽかったので、そこまで人に対して身を捧げることをしないことが大切だと思いました。
介護の仕事なのに、家庭に入り込み過ぎだと思いました。
→人は最初は感謝していてもそれが当たり前になり、より多くを求め出す生き物で、それもあって、実日子からは性的に求められ始めたんだと思います。
恩を仇で返す人間はたくさんいると、私自身も色々思い出されました。
自分の身を犠牲にしない付き合い方が、結果健全な人間関係を構築するとつくづく思いました。
◆相手の好意に敏感になること。
→人が人に恋をすると、愛憎表裏一体で、すぐに憎しみにも変わります。
思わせぶりな態度は、良い結果は招かないです。市子は本当に気付いてはいなかったけど、女同士の恋もあることをいい歳なんだから知っていて欲しいと思いました。
たくさん気付く場面はあったと思います。
この感覚は一般的ではないのかな❓❓
私が同性愛の友達が多いからそう思うのかもしれません。
愛であれば、見返りは求めませんが、その領域で生きる人は少なくて、恋は見返りを求めます。
実日子は受け入れられないことで、反逆をしたわけで、好意に敏感になっていれば、ここまで堕ちることはなかったと思いました。
◆常に誠実な対応をする。
→犯人が自分の甥だと分かった時点ですぐに伝えていれば、あそこまで叩かれることはなかったと思いました。
ちょっとしたズルさが、事を大きくしたと思いました。
教訓は色々得られたのですが、主人公に同情しつつも、私ならここまでにはならないよなと、何かをずっと否定したい気持ちのまま観ました。
視聴者がこういう気持ちになることまで計算して、深田監督作られたと思うので、すごいと思います。
淵に立つでもそうでしたが、食事のシーンで、その人の幸福度を表現していると思いました。
恋人と恋人の息子との3人のシーン
部屋で1人で過ごすシーン
甥っ子と2人のシーン
違い過ぎて、切なくなりました。
市子の髪型で時間の経過を表すのもオシャレなやり方だなと思いました。
あと、市子は辛い状況でも、ただ静かに恨んでいる感じで、ジワジワと復讐をしていましたが、なんでこの怒りを発散しないんだろと、ずっとモヤモヤしていました。
最後の車のクラクションを鳴らすシーンでついに発散したー!っと、そこはちょっとスッキリしました。
でも、結果復讐出来てないし、これからも辛い人生なんだろうなと思うと気の毒でなりませんでした。
いつか市子が全てをリセットして、前向きになれることをただただ願う気持ちでいっぱいです。
なんだか暗い感じで終わりますが、今日もありがとうございました😊
ミルミル
「Shall We ダンス?」感想
周防正行監督の「Shall We ダンス?」
観ましたー!
私、この作品好きです❤️
ハッピーエンドで笑いアリ、涙アリの感動ストーリーは、ホッとするみたいです。
とりあえず、社交ダンスの体験レッスン申し込もうかと思っています(笑)
影響受けやすい…(^◇^;)
この映画は、脇役含め全員のキャラが立っていて、全てのキャラが愛おしく思えました。
そして、全員がそれぞれの課題と向き合いながら成長していく姿に、とても力付けられました。
誰も嫌な人がいなくて、欠点も含めて人間って素晴らしいなと思いました✨
クソ真面目で多くを語らない性格の役所広司さん演じる主人公の杉山正平。
どんどんと社交ダンスにのめり込んでいく姿は、とても応援したくなりました。
一度ダンスをやめて、葛藤しながら最後はやっぱりパーティーに駆けつける姿はありがちだけど、感動でした。
草刈民代さん演じるヒロイン舞は、最初ものすごく無愛想でしたが、最後は優しくなっていく変化がとても良かったです。
パートナーとうまくいかずに傷を抱えたままダンス講師をしている中で、初心者杉山と関わることで、自分の過去の失敗をと向き合い許し、前に進む決心をする姿は、とても愛おしく思えました♡
原日出子さん演じる、妻昌子。
最初は浮気を心配して探偵を頼んで思い悩み続け、ダンスに嫉妬し、最後は旦那と踊る選択をする姿はほっこりしました☺️
草村礼子さん演じるベテランのたま子先生。
普段はほんわかしてるけど、大会に向けて情熱的に教える姿は、強い芯を感じました。
徳井優さん演じる初心者同期の服部。
ひたすら明るく奥さんのために頑張る姿は、毎回笑えました🤣
田口浩正さん演じる田中。
太っているコンプレックスと向き合いながらどんどんうまくなっていく姿は、勇気をもらえました。
渡辺えり子さんが演じる高橋豊子。
口が悪く怒りっぽくてすぐに感情的になってしまうけど、ダンスが大好きで反省しながら前に進む姿は、このおばちゃん好きってなりました(笑)
竹中直人さん演じる会社の同僚の青木。
ダンスが気持ち悪いと言われても、それを糧に次の級の合格を目指す姿は、とにかく頑張れ!って思えました。
ホント演技上手いです。
柄本明さん演じる探偵の三輪。
調査で社交ダンスを知り、そのまま無料で杉山を追い続け、最終的に自分も踊れるようになってしまった展開は、もう脱帽でした。
なんだかもう全員の変化がただただ愛おしかったです。
ただ、ヒロイン役の草刈民代さんは、雰囲気はぴったりだったんですが、演技が棒読み過ぎて、どうして選ばれたのかなぁと思ってはしまいました。
ごめんなさい🙏
でも、演技が全てではないことも知れてよかったです。
こんな映画に出られたら幸せだなーと思いました。
私的にはとても好きな映画でした!
周防監督の他の作品も観てみようと思います。
今日もありがとうございました😊
ミルミル
「淵に立つ」感想
深田晃司監督の「淵に立つ」
観ました!
とにかくすごい映画なのですが、
めちゃくちゃ胸が苦しい😭
私はどうしても希望を見出したくなってしまうので、最後は全員生きていて、父親は刑務所に入って罪を償って、たかしくんも一緒に、もう一度家族やり直す未来があって欲しいと思いました。
ゆっくりとした時間の流れで、淡々と進む中で、いきなり激しく感情を揺さぶられるシーンが所々に散りばめられて、最後まで目が離せませんでした。
歪な関係がラストに向けて徐々に理由が明確になるのは、納得感もあるのですが、胸がどんどん苦しくなりました💦
浅野忠信さん演じるヤサカが、ちっちぇえ男だなぁと初めて気性の荒い本性を出した凄みが、ものすごく怖くかったです。
白い作業着の下に赤いTシャツ
障害者のほたると、夢の中の正常なほたる
寡黙な父親がお前ヤサカと出来てただろと流暢に喋りだすシーン
静と動、白と赤、対照的な描写がより胸に突き刺さって来ました。
8年の経過が、筒井真理子さん演じるアキエの手洗いが止まらない強迫性障害で描写されているのも、そう表現するのか!と心動かされました。
あと、ほたる役の子の障害者の演技が演技とは思えませんでした。
全体を通して激しい動きは、奥さんを襲うシーンと最後の飛び込みくらいなのに、めちゃくちゃ振り回された感が残りました。
ちょっとしんどかったので、次は明るい映画を見ようかな。
でもとにかくすごかったです。
今日もありがとうございましたー!
ミルミル
「Love Letter」感想
岩井俊二監督の、「Love Letter」
観ましたー!
とにかく最初から最後までオシャレだなと思いました✨
文通で、手紙が行ったり来たり
オシャレな街の小樽と神戸が行ったり来たり
過去と現在が行ったり来たり
場所も主人公も時間も行ったり来たりするのに、違和感なく自然に入ってくるのはすごいなと思いました。
同姓同名の勘違い
家の前であと少しで出会えたのにすれ違うところ
過去に同姓同名でからかわれて、同級生と喧嘩する彼
プロポーズ出来ない彼
告白出来ずに図書カードの裏に似顔絵を描いて転校した彼
彼の死を忘れられずに松田聖子を歌い続ける秋葉
風邪を拗らせた父に救急車が呼べなかった過去
もどかしさがたくさんある中でも、大人しい博子が山に向かって叫ぶ最後のシーン、図書カードの裏で彼からの気持ちを知る樹のラストのシーンで、全てがそのままで良かったんだと思えました😌
全てのことに意味がある
ベストなことがベストなタイミングで起きている
目の前の辛さも魂が成長する上で価値のある課題
神様はちゃんといつもご褒美を用意している
と、心がとても前向きになれました。
全く別人として2役を演じた中山美穂さんの演技はとても勉強になりました。
豊川悦司さんをあの当時みんな素敵だ素敵だと騒いでいた意味もわかりました。
めちゃくちゃかっこよかったです。
個人的におじいちゃんがほっこりとしてすごく好きでした。
あんなおじいちゃんが欲しいです。
素敵な映画が見れると、一日気持ちよく過ごせますね〜✨
今日もありがとうございました😊
ミルミル